2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
選題の言葉 (2010.08)
全国大会ではみなさまお疲れ様でした。スタッフの皆様ありがとうございました。
今月は夏休み。それに相応しい骨のある作品を用意した。骨があるといっても初手からガチガチでとても歯が立たないといった料理は趣味ではない。(誰だって同意するだろう)
口当たりは柔らかいが、手が進むほどにコクがあり、やがて作者の仕掛けた狙いがくっきりとその輪郭を現してくる。そのような料理が好みだ。
今月の2作、見かけも手触りもまったく違う分野の作品のように見えるが、その構造は共通している。手順の奥に極上の謎が浮かび上がってくる。
骨をしゃぶるのが一番旨い!是非みなさん味わってください。